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【21世紀の資本】今さら聞けない!最近話題の「ピケティ」って一体何者なんだ?

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近頃、「ピケティ」と書かれた雑誌、書籍がコンビニや書店で目立つようになった。経済学者として大きな注目を浴びるピケティ。著書『21世紀の資本』は世界的ベストセラーとなっている。

今回は、「ピケティって最近よく見るけど一体何者?」という疑問を持っている学生に向けて、彼の提唱する理論を大まかに説明していきたい。

ピケティって誰?

まずは、ピケティ(本名トマ・ピケティ)という人物について軽く説明しよう。彼は、社会の平等・不平等に関する研究を主に行うフランス生まれの経済学者。著書『21世紀の資本』にも見られるように、膨大な歴史上のデータから情報を集めるスタイルを得意としている。

様々なメディアで「マルクスの再来」などと取り上げられており、間違いなく世界の経済史に名を残すであろう人物である。

今後、人々の不平等は広まるばかり。超格差時代が日本にもやってくる。

ピケティが現在注目される理由のひとつとして、彼が現代の資本主義の限界を指摘していることが挙げられるだろう。

ピケティによると、今後、金持ち(資本家)がどんどん資産を増やすようになり、一般人や所得下位層がそれに追いつける可能性はほぼゼロになるそうだ。この状況が続けば、世界は金持ちとそうでない者とで完全に二分されてしまう。

これを解決するために、ピケティが提唱しているひとつの理想がある。

それは、世界共通、一律に累進課税を導入すること。

つまり、世界的な税制度をつくり全世界の資本家に課税することで富の再分配を行うということだ。やや強引な策にも見えるが、金持ちが際限なく資産を増やし続けてしまう状況を打開するためにはこの制度が必要だと彼は説いている。

ここで、ひとつの疑問が残る。なぜピケティは、資本家が資産を増やし続けることを前提として考えているのだろうか?労働者が資本家に放される一方だと考えるのはなぜだろう?

その答えについて調べていくと、非常に役立つ法則に気づくことができる。

学生よ!投資を勉強するんだ!

ピケティが「21世紀の資本」の中で紹介している不等式がある。それは、r>gというきわめてシンプルなものだ。このとき、rは資本収益率、gは経済成長率を表す。

簡単に言えば、長期的な目線で見ると、投資で得られる資産のほうが労働の対価として得られる賃金より多いということである。経済成長が鈍化している現代においては、それがより一層顕著になる。

ピケティは、これらの説を根拠に資本家と労働者の格差は広まるということを主張しているのだ。

これは現代に生きる我々への警告ではあるが、別の見方をすることもできる。つまり、低成長の時代に賢く資産を蓄えるには、投資が最適だということである。社会の情勢をきちんと見極めて投資すれば、少しずつ貯金を増やすことができるのだ。

学生のうちから将来を見据えて積み立て投資を行えば、老後の生活はかなり潤うだろう。

積み立て投資ってどんなもの?

積み立て投資とは、投資先を決めたうえで毎月決まった額を投資にまわすものである。例えば、学生なら月2万円程度を投資にまわすのがいいだろう。始める時期が早ければ早いほど30年、40年後の生活に差が出てくる。

もちろん、経済のニュースに敏感になる必要はあるが、長期的な投資であるから日々刻々と変動する株価に一喜一憂する必要はない。波に身を任せるラッコのように、世界経済 という大海原に自らの資産をポーンと預けてみるのも面白いかもしれない。

さて、話が投資の方に逸れてしまった。もう一度ピケティに話を戻そう。

”世界的な富裕層への累進課税”は実現するのか?

「超格差社会」の到来を阻止するためにピケティが提唱する”富裕層への世界的累進課税”。この理想の実現には、非常に多くの困難が付きまとう。

まず、世界中の富裕層から税を徴収するためには、超国家的な機関を設置する必要がある。富裕層から徴収した税金を、世界に向けて健全に再分配する仕組みの構築も必要だ。さらに大変なのは、この徴税機関には地球上すべての国と地域が加盟しなければならないということである。

もし加盟しない国があったとしたら、資本家たちは課税を免れるためにこぞってその国に移住してしまうだろう。これではピケティの理想は達成されない。

また、乱雑な言い方をすると「金持ちからどんどん金を吸い上げよう」というタイプの考えを持つピケティのやり方に、資本家の多くは反対するだろう。

以上のことを考えると、超国家機関の設置、世界的累進課税の実施は頓挫してしまう可能性が高いかもしれない。

ピケティが語るように、世界の仕組みを一気に変えることは不可能である。しかし、段階的に変えていくことはできる。彼が生きているうちに実現する可能性はゼロに近いが、何世代か後の世界ではピケティの構想が現実になっているかもしれない。

その頃には、我々がマルクスの名前を学ぶように、世界中すべての子供たちが学校に通い、教科書上のピケティの名前にマーカーで線を引いているだろう。

2015/03/16

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