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あまりにも過酷なスケジュールに唖然...ハーバードの”学生生活”に迫る!

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ここ数年、"ハーバード大学"の名前が入った教育本やニュースをよく見かけるようになった。全世界に名を轟かすそのネームバリューは凄まじい。そこで、ひとつの疑問が筆者の脳裏をよぎった。

ハーバード大学の学生は、どのような1日を過ごしているんだろう?

Facebookの軌跡を描いた映画「ソーシャルネットワーク」や巷の雑誌、教育本の影響で以前よりもハーバード大学の存在が、私たちの生活に馴染み深いものになったのは確かだ。しかし、私たちはハーバードの学生生活についてほとんど知らない。彼らの普段の生活をのぞいてみよう。

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ハーバードの学生は1日の大半をキャンパスで過ごす

ハーバード大学は、アメリカの私立名門大学8校から成る”アイビーリーグ”のうちのひとつ。

第43大アメリカ大統領のジョージ・W・ブッシュ氏を輩出したイェール大学や、コロンビア大学などもアイビーリーグに含まれるが、その中でもハーバード大学はひときわの存在感を放っている。

当然ながら、入学後の学生にもレベルの高い学力が要求される。

ここで、ハーバード大学の学生生活の一例を見てみよう。

9:00   「起床」

10:00 「講義開始」

予習をしていかないと、ほとんど講義についていけない。

さらに、講義中は積極的な発言を求められる。

とある文学専攻の学生は、1コマの授業で本200ページ読まされるというから驚き。

復習もしなければならないが、山のような量の課題も出される。

12:00  「昼食」

14:00  「実験、セクション」

セクションとは10人未満で行われる授業のこと。大学院生によるティーチングアシスタントがつく。

17:00   「講義終了」

18:30   「夕食」

寮の食堂では、1日3食出されるので利用する学生も多い。

19:00      「部活動」

21:00~1:00 「図書館で勉強」

一回の講義に参加するのに平均して5~6本の論文や書籍を読まなければならない。語学の授業は、ほぼテストがあり成績に反映され るので、語学の学習には1日2時間はかかるという。24時間空いているラモント図書館は、学生たちに人気だ。 2:00      「就寝」

これが、一般的なハーバードの学生生活だ。日本の大学では、講義中寝ている学生も散見されるが、同じことをハーバードで行えば当然単位は来ないだろう。積極的な発言やクラスへの貢献度を求められる講義は片時も集中力を切らすことができない。そして、学外でも深夜まで長時間勉強しなければならない。

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毎日4時間の勉強は当然であり、中には、朝の3時、4時まで普通に勉強する学生も多くいるようだ。欧米の大学は課題の量が尋常じゃない。部活終わりのヘトヘトになった体で急いで食事をとり、到底終わりもしないだろうと思う量の課題を深夜までこなさなければ、”卒業”の二文字を手にすることはできないのだ。

しかし、忘れてはならないことが、これはあくまで一例にすぎないということである。これよりさらに勉強する学生もいるだろうし、全くもって何もしない学生もいるだろう。(アメリカでは平然と退学させられてしまうが...)

そして、学外での活動が活発であるため、自分の興味のある分野にとことんまで追求するのが彼らの特徴でもある。ボランティア、政治、スポーツ、音楽、パーティー、起業などなど、勉強以外でも自分の目指す夢に向かって彼らは日々邁進している。そんな多忙な日々を送る学生にとって、無駄な時間を過ごす猶予なんてないのかもしれない。

読者の中には、”元々の出来があまりにも違いすぎるんだ”、と考える人もいるかもしれない。しかし、実際は日本の学生と能力の差はないという意見もあるようだ。

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実はハーバードの学生と東大生の間に学力差はほぼ無い

ハーバード大学で教授を務め、学生たちの採点をもとに選出される「ベストティーチャー」に数回選出された柳沢幸雄氏によれば、ハーバード大学の学生と東大生の間には学力の面で差は無いという。さらに、入学時のレベルならば東大生の方が優秀だという。

では、なにが彼らのモチベーションをそこまで高めるのだろうか?これには入試形態、設備、学費(なんと寮費も含めると、東大の約8倍!)などたくさんの理由があると思われるが、筆者として一番の理由にあげたいのが”環境”である。

ハーバードでは世界各国から優秀な留学生が集まり、皆何かしらの夢を抱き日々努力を続ける。そんな友人が周りに大勢いれば、自分も頑張らないとヤバい、と思うのは至極当然のことだ。友人同士、切磋琢磨しあえる環境がそこにあるからこそ彼らはチャレンジ精神を燃やし続けることができるのではないだろうか。

さらに、柳沢氏によれば多くのハーバードの学生は自信があるのに対し、東大生は少し自信がない人が多いそう。日本の大学では、周りを見渡し目に入るのは同じ受験を突破した”日本人”の姿である。そして、次に彼らの前に立ちはだかる壁は就活だ。

同じリクルートスーツを着て、同じようなエントリーシートを書きながら、同じような発言を面接でする。このような現状で、モチベーションが高まるはずもない。日本の教育を変えなければ海外に追い抜かれていくことは一目瞭然だ。早急な対応が必要だろう。

参考:なぜ、ハーバードの学生は東大生より自信があるのか 自信は、声を出し続けることで生まれる(ダイヤモンド社書籍オンライン)

学生の可能性を存分に広げる「ハウス制度」

学生の主体性が優れているだけではない。大学側も学生の期待に応えられるよう努力を怠らない。ハーバード大学には、「ハーバード・ハウス」と呼ばれるsophomore〜senior(2年生〜4年生)専用の寮がある(1年生は、別の寮に住む)。

ハウスは全部で12個。ひとつのハウスに約400人住んでいる。それぞれのハウスには、専攻・学年・人種の垣根を越えて、学部生・大学院生(アドバイザーを兼ねる)・教授(寮監を兼ねる)が集まる。つまり、24時間体制で自分の刺激となる環境が整っているのだ。

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さらに、24時間解放されている食堂や図書館で学生たちは勉強をすることができる。また、寮対抗試合なども催され多くの人間と交流を深められるのも特徴だ。まるでハリーポッターの世界のようである。

Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグは、ハウスのひとつであるカークランド寮出身。ルームメイトのダスティン・モスコヴィッツは、寮でザッカーバーグにインターネットに関する話を毎日聞かされた結果、Facebook運営に関わることを決意、努力の末にプログラミングを習得したそうだ。大学の寮から世界的企業が生まれることもアメリカの特徴なのだ。

次のページで、ハーバード大学の学生がどのような1日を過ごしているのか見ていこう。

教授にも通知帳がある!?

ハーバード大学には、「Qスコア」と呼ばれる教授の通知表がWebで公開される。学生が「教授」と「受講コース」のそれぞれを5点満点で評価。採点基準は多岐にわたり、配布された資料や課題の質、好奇心をくすぐる講義であったか、など様々。

ハーバード大学の教授は「優れた研究者」であると同時に「優れた教育者」であることを望まれる。そのため、学生は質の高い講義を受講できるのだ。

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ハーバード生の夏休みは、かなり充実したものとなる

そして、彼らは長期休暇にも自身への投資を怠らない。ハーバードの学生の夏休みは5月中旬から8月下旬まで。学生の間には「何かしなければならない」といった空気が流れるそうだ。多くの学生は、インターンシップや語学留学をする。学生団体のプログラムに参加する学生もいるそうだ。

ハーバード大学に通う小林亮介氏は、「H-LAB」というプロジェクトに夏休みを費やした。これは、日本にハーバードの学生を招聘し、日本の高校生に向けたセミナーを開く、というもの。日本の大学だけでなく、海外の大学への進学を視野に入れている人やグローバル志向の高校生は参加してみるといいだろう。

以上、ハーバード大学の学生の1日と実態を見てきた。教授たちの講義はクオリティが高く、学生に求められるレベルも高い。学生たちは、1日の大半をキャンパスで過ごし深夜まで勉強する。寮に帰れば、友人達が待っているという素晴らしい環境で学生生活を送っている。私たち日本の学生も彼らに負けないくらい、勉強に熱心になりたいものだ。

2015/01/25

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