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日本の少子化は”性教育”がうまくいった証拠。いつから性行為=タブーになったのか?

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若者のセックスレスが笑えない時代になってきた…

日本の少子高齢化は、とても深刻な問題だ。もはや、超高齢化社会という段階にまで突入している。それと同時に、若者のセックスレスも叫ばれるようになった。

 

結婚していて1か月以上性交渉のない、いわゆる「セックスレス」の人の割合は44.6%と、平成24年に行った前回の調査より3.3ポイント増えていました。

また、10年前の平成16年に行った最初の調査と比べると、12.7ポイント高くなり、増加傾向が続いています。

参考引用:セックスレス夫婦 45%に増加(NHK ONLINE)

 

しかし、これは日本の性教育が上手くいった結果だと私は考えている。

 

えっ?と戸惑う方もいると思うので、詳しく説明させていただきたい。

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日本の性教育が少子化を生んでいる

 日本の性教育が本格的に始まったのは1992年。この1992年を“性教育元年”と言い、ここから始まる改革が、現在のセックスレスにつながっている。

 

'80年代後半に起きたエイズパニックの影響で学習指導要領が改訂され、小学校でも性教育の授業が行われるようになった。当時、エイズという病気は発症すれば治療法もなく、死ぬのを待つだけの恐怖の感染症だったという。

 

そのような背景もあり、高校をはじめとする学校での性教育というものはより一層厳しいものとなった。セックス=不純異性交遊であり、まるで汚らわしいものであるかのように表現された。

 

学校によっては、男女交際禁止という厳しい校則を設けているところもある。それどころか、共学にも関わらず男女で下校しているだけで罰則がある高校もあるというから驚きだ。

 

学内における男女交際禁止は、「学業や部活に専念するため」や「まだ性に対する知識経験が十分でない」という理由からであり、現在のセックスレスとは一切関係ないと主張する人もいるだろう。

 

しかし、よく考えてみてほしい。

 

大半の人は中学、高校あたりで恋に芽生えるものだ。そんな盛りの時期に、学校から堂々と恋愛禁止なんて言われていてはチャレンジする機会が奪われてしまう。

 

たとえ学校に秘密で付き合ったとしても、どこかしら罪悪感があるのは否めない。(「秘密の関係」というシチュエーションにドキドキする人はいると思うが...)

 

中学、高校の多感な時期に、恋の何とも言えないモヤモヤした気持ち、ドキドキの告白、恋人との幸せな時間、失恋などなど、こういった経験を通して人は成長する。

 

にもかかわらず、思春期に極度に恋愛を禁止されてしまっては、大学生や社会人になったところで「何をすればいいのかわからない」、「異性の気持ちがわからない」という状況になっても仕方がない。

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セックス=汚いものなのか?

セックスをすることは、決して汚いことではない。逆に素晴らしいことであると持ち上げるほどのことでもないが、どこか学校の性教育というものはそのリスクを強調するあまり、ネガティブなイメージばかり押しつけてしまってはいないだろうか。

 

性交渉は正しい手順を踏まえないと、前述のようにエイズをはじめとする性病に感染するケースもある。当然、学校側は性交渉にはリスクが伴うことを丁寧に教える必要がある。

 

しかし、あまりにも過剰にセックスのリスクばかりを強調すると、それは皮肉にもネガティブキャンペーンの様相を呈す。

 

結果的に、10〜20代の間に「セックス=タブー」という認識が生まれてしまうのは時間の問題だった。

 

小さい頃からそのようなに教え込まれてきた今の若者がセックスをしないようになるのは至極当然のことのように思える。「草食系男子」なんていう言葉があるように、女性に興味を持たない男性も増えてきた。

 

男女間の関係というものが昔と比べて希薄となっていることは事実だろう。

 

キスや性交の経験率がほぼ全ての年代で一斉に下落し、1990年代の水準に戻ったのだ。一方で性に対するイメージでは「楽しくない」「汚い」という否定的な回答が増加傾向で、未経験のうちから性的関心や欲望が抑えられていることがうかがえた。 参考引用:【こんにちは!あかちゃん 第14部】「明日の親」を育む<4>リスク避けて「草食化」(西日本新聞)
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環境もセックスレスを加速させる

学校の性教育だけが、若者のセックスレスを助長させているわけではない。影響力の大きいメディアの存在も顕著だ。

 

賛否両論の多かったドラマ「14才の母」を覚えているだろうか。

 

中学2年生で妊娠した主人公が過酷な環境に置かれながらも、周りの人に支えられ出産するというもの。

 

私がドラマを見たときはまだ小学生ということもあり、”セックス”というものに気をつけなければ大変なことになる、と考えたものだ。

 

良い意味で無計画な行動に対して警告を発してくれていたように思える。不純異性交遊を理由に、セックスは危険なものだと警告するのであれば、むしろ推奨されるべきドラマだったと私は考えている。

 

しかし、当時は放送倫理・番組向上機構に「10代の性・性に対する認識の薄さや低年齢での妊娠を美化している」などの意見が寄せられたという。さらに2006年度日本PTA全国協議会の「子供に見せたくない番組」ランキングでは2位にランクイン。

 

しっかりとドラマの中身を見ずに、「14才の子供が妊娠」というだけで、親が過度な拒否反応を示してしまえば、子供はセックス=とても危険なもの、避けるべきもの、という判断に至る。

 

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最もリスクの低い自慰行為

また、インターネットの発達も少なからず関わってくる。

 

若者の「セックス嫌い」の理由として挙げられているのは、多様なセックス代替物の浸透や、メールやインターネットの発達による男女間コミュニケーションの変化だ。男の子のニーズに応えるさまざまな種類の風俗や、マスターベーションのための動画や道具があふれ、メールの多用でコミュニケーション能力が劣化し、若者たちは「一発勝負の本番」をさける傾向にある 参考引用:TENGAの方が気持ちいい!? 若者のセックス離れの実情(ブックレビュー)(exciteニュース)

 

今の男性からすれば、スマホやネットで簡単にアダルト動画を楽しむことができる。お金もかからないし、女性とセックスして欲求を満たすまでのプロセスもいらない。

 

先ほど挙げたようなリスクを一切考えずに、性的欲求を満たすことができる。

 

自慰行為は、小さいころから大人に言われてきたような”危険なセックス”をしなくても気持ちよくなれるのだ。

 

アニメやギャルゲーなど2次元に逃避する人たちが後を絶たないこともうなずける。

 

よく、「最近の若者は2次元ばかりに生きていて、けしからん」という声も耳にするが、彼ら自身が受けてきた教育にも大きな原因があることを忘れてはならない。

 

セックスそのものに興味がないわけではないのだが、このような環境もあって異性とセックスすることに対して必要以上に恐怖感、嫌悪感を持つ若者が増えているのだ。

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セックスレス世代が社会人になる

ちょうど日本の性教育を受けてきた世代が、社会人になる時がきた。

 

ただでさえ、子どもの時期にセックスはタブーだという認識を持ってしまった人たちが、社会人になって働くようになり、仕事に追われる。

セックスに対してネガティブなイメージを持っている世代が、さらに、仕事に追われてクタクタなのである。まさに、ダブルパンチをくらった状況だ。しかも、失われた20年を間近で見てきた世代でもあるので、家族が増えて負担が増すことにも危険信号。

 

このまさに、万事休すといっても過言ではない事態に日本は直面しているといっていいだろう。

元々の性教育の目標は達成

しかし、ここでもう一度思い出して欲しい。

 

1992年に本格的にスタートした性教育の目標は、極端に言ってしまえば、「なるべく若者からセックスを遠ざけること」。

 

これは国が目指してきたビジョンが実現されたわけだから、賞賛されるべきことでもある。

 

とはいえ、それを今更になって、少子高齢化が進んでいるからもっと子供を産めと言われても、小さい頃からセックス=タブーと刷り込まれてきた若者は戸惑ってしまう。

 

一番の問題は首尾一貫していない政府の方針ではないだろうか。

 

本当の長期ビジョンをどこへ向かわせるべきか、もう一度再考すべき時がきている。

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海外の取り組みはおもしろい!

ちなみに海外の性教育はどのように行われているのだろうか。

 

高齢化が進むデンマークでは「性教育をより肯定的なものにする」という取り組みを初めとして、国を上げてさまざまな方法が行われているそうだ。

 

「私たちは本当に長い間、避妊の方法について話してきましたが、私たちが実際にすべきことは、妊娠する方法を教えることだと考え始めました」 「少子化を止めるべく、子どもの性教育の機会を増やすとともに、妊娠に対して肯定的な形での性教育を開始。」

「これらの取り組みによってデンマークの出生率は4年ぶりに上昇」

「これからも健康と性について積極的にアプローチしていく」(デンマーク文部科学大臣)

参考引用:性教育をよりポジティブにすることで出生率を上げられるという可能性(Gigazine)

 

政府をはじめとして、民間団体までもが積極的に行動するデンマーク。

 

日本も新たな取組みとして参考にしてみても面白いかもしれない。本格的に少子高齢化問題に対して向き合わなければ、日本の未来は危うい。

2015/08/19

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