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日本の学生がいつまでも世界に取り残される理由

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近年、日本の教育制度は、文科省のもとで改革されようとしている。日本の教育はアメリカのようなシステムをとる可能性が高いようだ。

だが、日本はアメリカの真似ができるのだろうか?中途半端なことにならないか。そもそも真似する必要があるのだろうか?真似ばかりしていると、日本の大学の強みが消えるのではないか?

このような疑問を持った時、私の頭に新たな問いが生まれた。

「そもそも日本の大学の強みってなんだ?」

体系化された大学制度自体が、海外のものであって日本発のものではない。だが、現代にまで至る過程で強みと呼べるものが生まれたのかもしれない。まずは、大学制度を取り入れた当時の日本の状況を振り返る。

努力する奴が勝つ、学生の気迫が凄すぎる

大学制度ができた当初の明治。欧米の進んだ科学や技術を取り入れようと明治政府は熱心だった。今の日本政府もアメリカの教育制度を取り入れようと動いている。海外に目を向けているのは同じだ。

各大学は、欧米の優れた知識を学生に教えるために、お雇い外国人らを迎え入れ、研究機関を次々と設立。「Boys, be ambitious」で有名なクラーク博士もそのうちの一人であった。

植村正治氏による『明治前期お雇い外国人の給与』によれば、彼らの給料は高額であった。当時、岩倉具視の年俸が600円だったのに対し、造幣寮支配人のウィリアム・キンダーは1045円貰っていた。それだけ、政府は教育に力を入れていたことがわかる。

そして、世界トップレベルの教育を受けた日本の学生が生まれる。黄熱病の研究に尽力したことで知られる野口英世もその中の一人だ。

その後の流れとしては、教育政策が自由主義的なものから国家主義的な方向へと変わっていったことが一番の変革だろう。しかし、これを強みと呼ぶのは疑問が残る。

明治時代の例に鑑みて思ったことが1つある。それは”当時の学生の熱量が現代の学生に比べて多いこと”だ。

明治時代の学生たちは、当時の時代背景もあるだろうが、それはそれは一生懸命に勉学に励んだという。もちろん、先ほど出てきたお雇い外国人が、日本語で講義をするはずはない。多くの講義は英語やドイツ語、フランス語で行われた。理解が難しい法学部の講義も、ドイツ語で行われたというのだから驚きだ。

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当時の日本は国全体が西欧に比べて未熟だった。しかし、教育の面で言えば野口英世や北里柴三郎、長岡半太郎のような世界レベルの研究者が排出された。彼らは世界で戦える、今で言うグローバル人材だった。

野口英世の一生を知る人も多いだろう。苦学生で、病気を患っており、周りからバカにされることも少なくはなかった。病気のために、実家の農家を継ぐことはできないとされ、勉学で身を立てるしかなかった。医師になるために、血の滲むような努力を積み上げた。

「努力だ、勉強だ、それが天才だ。誰よりも、3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ」

こんな鬼気迫る言葉を残している。研究スタイルも膨大な実験データを取る実践派だった。時間を長くかけることを惜しまないという点で熱意が違った。

当時の日本の大学の強み、それは学生たちの熱意だろう。理由はそれぞれだ。国のため、欧米を追い越せという闘争心。一方、野口英世のような自らの身のための勉強。どちらにせよ日本のためになったのは事実だ。自身のためであっても、野口英世の成果は日本だけでなく世界にも貢献した。では、現代の学生の熱意はどうか。

日本の大学生の勉強時間は少なすぎる

「小学生より勉強しない日本の大学」(東洋経済オンライン)によると日本の大学生は1日平均約3.5時間しか勉強しないそうだ。小学6年生の1日の平均勉強時間は約5.2時間。なんと日本の大学生は、小学生よりも勉強時間が少ないのである。果たして、これは熱意があると言えるのか。 shutterstock_277088198

大学に入ると、自身の興味のある分野や疑問に思ったことを調べるなどして勉強時間が自ずと伸びそうなものだが、そうではなかったらしい。

欧米の大学生は、6割近くの学生が週に11時間以上は勉強している。日本の大学生は足元にも及ばない。

東京大学、スタンフォード大学を卒業した今野浩氏の著作「工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行」によれば、スタンフォードやハーバードのようなトップ大学では自己資金は一兆円以上あるという。日本で最もお金がある大学の自己資金はその十分の一以下しかないそうだ。

このように海外の大学は、お金持ちで設備も整っている。このような環境の違いが、欧米の学生と日本の学生の差を生んでいるとも考えられる。日本の学生が世界の学生に取り残される理由は様々だ。環境によるものが大きな要因であるのかもしれない。

しかし、日本の学生があまりにも勉強していない事実は見逃せない。不利な状況だからこそ、人一倍努力するべきだと考える。環境のせいだけにしていいはずがない。

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世界に打ち勝て!日本の学生!

今後の日本企業は海外の学生をより多く採用すると言われている。就活という面で言えば、そんな彼らに日本の学生は勝たなくはならない。最高設備で最高の教育を受けた優秀な海外の学生たちに負けない、君だけのバリューを身に付けなくてはならないのだ

「どうせ、まだ先の話なんだろ」と思う人もいるだろう。だが、今も日本企業は海外企業と争っている。AppleとSONYが携帯型音楽プレーヤーの販売台数争いをしたように、企業同士の競争は以前からグローバル化している。日本企業も勝つために、”優れた人材”を求めている。その優秀と銘打たれた枠を私たちは取り合うのだ。

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ウルフルズの「明日があるさ」にこんな歌詞がある。

「新しい上司はフランス人 ボディーランゲージも通用しない これはチャンス これはチャンス 勉強しなおそう 明日がある 明日がある 明日があるさ」

就職が成功しても、この歌詞のように海外の人間が将来あなたの上司になるかもしれない。そして、注目すべきはこの歌詞の主人公は前向きにこれをチャンスと捉えた。「勉強しよう」とまで言っている。このポジティブさも見習いたい。

日本の学生が世界に取り残される理由

まず、今の日本教育制度に問題があり、国内の大学の設備が海外と比べて充実していないこと。この環境面の問題。これを変えるには、少し時間がかかる。

そして、学生の熱意が昔ほど足りないこと。熱意を目に見える形で言えば、圧倒的に勉強時間が足りないこと。企業のニーズが高度化・多様化し、優秀な海外の学生という脅威が迫っているにも関わらず当事者意識を持たない危うさ。これに関しては、今からでも変えられるだろう。勉強時間を増やし、自身の意識改革を行うしかない。

私たちが学ぶべき理由、それは自身のため、そして日本という国のためだ。先人たちが紡いできた糸を、未来の子供達に繋ぐ必要がある。これからの社会を担う学生が、世界に取り残されていいはずがない。残すべきは、先人たちが示した熱意だ。

2015/01/21

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