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今どきの小学生は「HB」鉛筆を使わない!?主流は「2B」へ。鉛筆の未来はどうなる?

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いまどきの小学生はHB鉛筆を使わない!?

withnewsに掲載された今時の”小学生鉛筆事情”は瞬く間に広がりを見せ、Yahoo!ニュースでも取り上げられた。(ぜひ、『消えゆく「HB」鉛筆 学校の主流は「2B」に トップ交代の理由』(withnews)もご覧いただきたい。)

現在、大学に通っている学生が、まだ小学生だったころ。ひらがな・カタカナを学んでいたような低学年の時期を除くと、鉛筆は「HB」が主流であった。

大学生の読者も、大学生以上の読者も「鉛筆はHBのものを使っていたなぁ」という思い出があるはずだ。

しかし、今の小学生はHBよりも芯がやわらかい2Bの鉛筆を使うのが一般的だという。

なぜ、今の小学生の間では2Bの鉛筆が主流になっているのだろうか?

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HBの凋落、2Bの台頭

ほんのひと昔前までは、HB鉛筆のシェアは全体の半数を含めてトップだった。

しかし、HB鉛筆は基準となる鉛筆とされているにも関わらず、現在のシェアはわずか2~3割にまで減ってしまっている。

鉛筆のシェアの大部分は「三菱鉛筆」と「トンボ鉛筆」の2社が占めています。トンボ鉛筆によると、1999年と2014年で比較した場合、HBは44%から31%に下がり、2Bは22%から37%に増えました。三菱鉛筆の場合は1994年と2014年を比較して、HBは5割から2割に減り、2Bは2割から4割に増えているので、ほぼ同じ傾向であることがわかります。 参考引用:消えゆく「HB」鉛筆 学校の主流は「2B」に トップ交代の理由(withnews)

そして、シェア率が下がっていたHB鉛筆をよそに2B鉛筆のシェアはぐんぐんと上がっていった。

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なぜ2B鉛筆が選ばれるのか?

2B鉛筆のシェアが上昇した理由、それは子どもの筆圧低下であると考えられている。

この現象は1990年代後半あたりから始まったと言われている。そのため、多くの小学校が1990年代後半頃から入学時に2BもしくはBの鉛筆を指定するようになったそうだ。

それでもまだ、今の大学生が小学生だった頃はHB鉛筆のほうが多く使われていた。

しかし、今の小学生はというと、体育座りの姿勢から手を使わずに立ち上がることができない、しゃがむ姿勢が保てない(和式便所を使えない)など、かつての子どもたちが当たり前にしていたことさえもできないほどに体の機能が著しく低下しているという。

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それは、テクノロジーの進歩が招いた人間の”退化”であると言えるだろう。私たちの生活環境が便利過ぎるようになったために、体を動かす機械が大幅に減ったのだ。

筆圧が下がったのも、子どもが手を使う機会が少なくなってきたことが原因である。携帯ゲーム機、スマートフォンの操作で手を使う機械は多いものの、指に力をいれる必要はない。

さらに、今はパソコンで文字を打つ時代。ますます鉛筆で文字を書く機会は減っていく。道具がもたらす便利さが、不幸にも人間を退化させているわけである。

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2Bを愛用する小学生!しかし、今の中学生、高校生はHBの鉛筆から逃れられない?

日本中の受験生のほぼ全員が受けるであろうセンター試験。 センター試験に代わる「到達度テスト」の導入は2020年度とされているため、現在の中学2年生以上は大学進学時にセンター試験を受験することになるだろう。

センター試験では、すべての問題でマークシートが使用される。機械によって行われる採点を正確なものにするため、受験生はH, F, HBの黒色鉛筆でマークシートを埋めなければならない。

変わりつつある鉛筆の時代…日本ではじめて鉛筆を使ったのはあの人

さて、ここで鉛筆の歴史に目を向けてみよう。この国では、鉛筆はいつ頃から使われていたのだろうか?

実は、日本で初めて鉛筆を使用したのは、誰もが名前を知っているあの人。さあ、それは一体誰だろう?

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徳川家康。

彼こそが、日本で初めて鉛筆を使った人なのである。家康が使用した鉛筆は、静岡市にある久能山東照宮で発見された。削るタイプのもので現在の鉛筆と形はほとんど同じだという。しかし、当時は人々の生活に定着はせず、一般の民衆に広く浸透するようになったのは1920年頃であると考えられている。

また、独眼竜こと伊達政宗も鉛筆を愛用していたと言われている。彼が使用していた鉛筆は副葬品から発見された。

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教育の現場に残る風習・しきたりは、明治時代から受け継がれてきたものが多い。

ランドセルの使用や、体育で入場行進や騎馬戦をする理由がそれにあたる。しかし、ここにきて鉛筆だけはそうもいかないようである。

鉛筆よりも使い勝手の良いシャープペンシルが登場し、ただでさえ鉛筆を使用する機会が減っている。タブレットを使用した授業も各地で導入され始めている。課題レポートも、手書きよりパソコンを使用したほうが何倍も早く仕上げられる。

子どもたちの筆圧はどんどん下がっていくであろう。もしかすると、近いうちに筆圧という概念すらほとんど無くなってしまうのかもしれない。

鉛筆が廃れていく様子を目の当たりにすると、テクノロジーの進歩による世の中の変容に驚く一方で、どこか寂しいような気もするのである。

2015/07/06

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